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西日本大会でのトレーナー活動(1試合目)

11月10日(土)、私は西日本大学軟式野球選手権大会の大会トレーナーとして、大会をサポートするために、兵庫県三木市の会場まで向かいました。当日の天気は雨の予報でしたが、その日は終日秋晴れの天候に恵まれ、また、会場も非常にきれいに整備されていて、西日本大会を行うのにふさわしい舞台でした。

この日は大会初日ということもあり、1試合目の開始は午前11時でした。別会場での開会式を終え、会場までやってきた選手たち。時計に目をやると、すでに10時を過ぎていました。時間がありません!アップも充分とは言えない中、シートノックが始まりました。それでも、どうにか11時に試合は始まりました。救護を担当する私としては、やはり怪我がとても心配でした。その試合は同点のままなんと延長13回まで進んで2時間半以上の試合になり、規定により延長特別ルール(ノーアウト満塁から行う)で行われました。結局、試合が終わったのは午後2時半、3時間以上の大熱戦になりました。

試合後、勝利チームの投手がトレーナーブースに来てくれました。彼は14回をひとりで投げ抜きました。球数は154球。話を聞いてみると、勝ち上がっていけば毎日1試合ずつ投げるということだったので、肩のアイシングと全身のコンディショニングを行いました。

試合中、彼の大学が所属する(地域リーグの)連盟の理事長と話していたら、彼の大学はまだ創部2年目で今大会も初出場で、設立当初はエースの彼頼みの守れないチームだったそうです。
その理事長の話では、そもそも公立大学(特に理系の大学)では、硬式野球部を置いていない大学も少なくないそうです。彼らの学校は軟式野球部すらありませんでした。そこから彼らは、自分たちで動き回り、軟式野球部を立ち上げ、様々なところにかけ合って、監督や練習会場を探してきたのだそうです。彼が入学してから創部するまでの半年間は、みんな野球がしたくてうずうずしていたんだとか。
しかし、だからといって野球ばっかりの生活というわけではなく、彼らはまさに文武両道。エースの彼のみならず、みんな成績も優秀。理事長はこう言いました。『彼らはスポーツとしての野球の楽しみ方を知っている。』 将来野球で飯を食えるわけではない。それがわかった上で、生涯野球を楽しみながら続けていける。そんな野球との付き合い方ができているんだそうです。
実際、大学の西日本レベルの大会になると、軟式の方がかえって点が入らないそうです。確かに私から見ても、1つのミスが命取りになるぎりぎりの勝負でした。ですが、彼らはそんな緊張感の中で野球を楽しんでいるように見えました。さわやかなんです。ベンチからも野次なんかありません。移動は駆け足。見ている側が応援したくなるようなチームでした。

コンディショニング後、彼に自分でできるストレッチを伝えて1試合目のトレーナー活動を終え、昼食を取らせていただきました。時間は3時を回っていました。

この大会では、様々な方々とお話しする機会をとることができ、多くのエピソードがありました。続く第2試合も大熱戦になりました。トレーナーの立場から感じたたくさんのこと、その続きを次回のブログで書かせていただきます。 
                             トレーナー  渡部 政明
by kishida-golgi | 2007-11-13 07:34

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