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岸田整骨院

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アイシングには、0℃の氷を

 急性のけがで訪れた患者さんに、自宅でもできる回復を促すための指導をいくつかさせて頂いています。例えば足の捻挫なら、この季節少しつらいですが入浴は控えるかまたはシャワーだけにして、患部が温まるのを避けること、こたつには患部を入れないこと、できるだけ安静にすること、早く寝ること、子どもさんなら食べ物の好き嫌いをしないように(^^)など。
 そしてできることなら受傷から48時間以内なら、自宅でアイシングを行うことを勧めています。氷とビニール袋さえあれば手軽にできるアイシングについてご紹介します。

 「ご自宅でもアイシングをして下さい。」
 「アイシング?それならケーキなんかについてくる四角い保冷剤を使えばいいのね」

 本日も、午前中に来られた指を痛めた患者さんとこのようなやり取りがありました。
 いえいえ、それはお勧めできません。保冷剤は手軽ですが、表面の温度が0℃以下になっていることが多く、凍傷の原因にもなりかねません。氷は、冷凍庫から出して一度水にさらせば0℃以下になることはなく、その点から見てもやはり氷が一番安全で効果的なのです。
 
 氷をビニール袋に入れ、氷を袋内で並べて板状にします。氷のアイスパックは薄く、平ぺったく作るのがポイントです。袋の口は空気を抜いてからしっかり結び、氷が中で遊んでしまい板状の形が崩れないようにします。袋の大きさは足首やひざ・肩や肘ならA4サイズくらいの大きさのもの、指ならそれよりも小さめのものを使用します。
 冷やす時間は15~20分間。ケガの程度にもよりますが、歩くのも痛いくらいの足の捻挫や、曲げ伸ばしができないくらいの指のケガ、または見た目にもわかるくらい腫れているケガなら、受傷して2、3日以内は15~20分間のアイシングを、1日に適度な間隔(30分以上)を空けて3~4セット行います。

 溶けかかった0℃の氷が奪うエネルギーは1グラムにつき約80カロリーです。筋肉や関節内部の熱を奪う効果が高い氷を使って、ケガの早期回復に役立てましょう。


                     寺峰 千子
by kishida-golgi | 2011-01-11 16:33

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